本サイトでいう「構造的な原因」とは、
特定の製品や工法、あるいは施工者個人の技量や善し悪しを指すものではありません。
ここで扱うのは、屋上緑化を計画・設計する初期段階において行われる、
複数の判断がどのような前提で組み立てられているかという点です。
具体的には、
・屋上という環境をどのように捉えているか
・植物をどのような条件・思想で選定しているか
・方式・植物・運用がどのような関係性で組み合わされているか
・保証や点検を「何を前提に」考えているか
・経年変化や更新をどのように想定しているか
といった、個別では見落とされがちな判断の積み重ねを対象としています。
屋上緑化における多くの失敗は、
施工後に突発的に起きるものではありません。
計画段階で分断されたまま進められた前提や判断が、
時間の経過とともに表面化しているにすぎないのです。
本サイトは、
「何が悪かったのか」を追及するのではなく、
なぜその結果に至ったのかを構造として捉え直すことを目的としています。