屋上緑化における失敗事例を、個別論ではなく構造的に整理する技術解説サイトです。
A neutral technical site that analyzes rooftop greening failures from a structural perspective.

屋上緑化の失敗は、
ある日突然起きる出来事ではありません。

植物が枯れる。
緑が広がらない。
管理が続かなくなる。
更新されないまま放置される。

こうした結果は、
いずれも「その時点」で生まれた問題ではなく、
もっと前の段階で置かれた判断の積み重ねが、
時間をかけて表に現れてきたもの
です。

本サイトで整理してきた
五つの視点──

屋上という環境の捉え方
植物選定の前提
方式・植物・運用の関係
保証や点検への認識
経年変化と更新の想定

これらは、それぞれ独立した問題ではありません。
ひとつひとつは小さな判断であっても、
それらが分断されたまま積み重なることで、
屋上緑化は「成立しにくい構造」へと変わっていきます。

重要なのは、
どこか一箇所を改善すれば解決する、
という話ではないという点です。

植物を変えても、
方式を見直しても、
管理を強化しても、
前提となる構造が整理されていなければ、
同じような問題は形を変えて繰り返されます。

屋上緑化が長期的に成立している状態とは、
保証や点検、設備に支えられて
「なんとか維持されている」状態ではありません。

時間が経っても、
大きな手当てをしなくても、
屋上という環境の中で
無理なく続いていく状態です。

そのために必要なのは、
正解となる製品や方式を探すことではなく、
自分の計画が、どのような判断の構造の上に
成り立っているのかを見直すこと
です。

このサイトは、
何かを選ばせるためのものではありません。
また、誰かの判断を否定するためのものでもありません。

ただ、
これから計画する場合も、
過去の事例を振り返る場合も、

「この判断は、
数年後の状態まで含めて
成立しているだろうか」

そう問い直すための
視点と構造を整理したものです。

その問いを持てるかどうかが、
屋上緑化の結果を分ける
最初の分岐点になります。

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